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周産期管理システム

周産期管理システム”Serio”導入現場レポート:淀川キリスト教病院 様

お客様プロフィール

施設名 淀川キリスト教病院(地域周産期母子医療センター)
所在地 〒533-0024 大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7番50号
施設概要 一般病床 581床
産科病床 51床、NICU 21床
導入製品 周産期管理システム:Serio
導入時期 2023年導入

産科部門の特徴

淀川キリスト教病院は、1955年に大阪市東淀川区に設立されて以来、「全人医療」を第一に歩んできた病院です。2012年の新病院移転を経て、現在は病床数581・35の診療科・各種センター・ホスピスを擁した急性期総合病院です。地域周産期医療センターとしては、年間約1100件の分娩を取り扱い、病床数51床、常勤医師数15名で妊娠22週以降の母体搬送に対応しています。大阪府に12ある産婦人科専門研修プログラム基幹施設の一つです。婦人科診療ではロボット支援下手術(年>90件)、腹腔鏡/開腹手術(年285件)を実施し、悪性腫瘍に対しても高度な医療を提供しています。

お客様インタビュー

subject

周産期管理システムで働き方改革と業務効率アップを実現

導入前の課題

産婦人科 陌間(はざま)先生

医師個人の入力差をどう克服するか

陌間)当初、私が赴任した当院の産婦人科では、全科共通の基幹電子カルテシステムを使用していました。しかし、データ入力用のテンプレートが確立されておらず、医師によって記録される情報量に大きなばらつきが存在していました。この問題が緊急時や夜間に、過去の受診記録を一つ一つ確認する必要があるという大きな課題を生じさせていました。さらに、当直医が緊急事態の中で、小児科に提供する現病歴の作成を強いられることもありました。

働き方改革推進と医師・スタッフの負担軽減

陌間)産婦人科の常勤医師の数が増え、それに伴い医師間での情報量の差が顕著になってきました。この状況に加え、働き方改革の推進に伴い、医師だけでなくスタッフ全体の負担軽減が重要な課題として浮かび上がりました。特に助産師は、業務終了後もカルテ入力に多くの時間を費やしていたため、この問題の改善が急務でした。現行の基幹電子カルテシステムだけではこれらの課題に十分対応できないという判断から、私たちは産科部門に特化したシステムの導入を検討し始めました。

導入の決め手

産婦人科 清水課長

システムの選定は「見やすさ、使いやすさ」を重視

清水)導入に際して、他社製品との比較を行った際、私たち助産師が最も重視した点は、「見やすく疲れない」画面でした。一日中向き合う画面だったので、疲れる見た目は嫌でした。その点、トーイツさんのシステムは情報がスッキリと整理され見えやすく、好みの画面カラーが選べるなどユーザへの配慮に行き届いていると感じました。
さらに、マウス選択での入力が可能な項目があり、フリー記載に比べて入力時間の短縮が見込める「使いやすい」システムだと感じました。また、どの項目を入力すべきかが一目でわかり、入力漏れを通知する機能も備わっています。これにより、経験の浅いスタッフからベテランまで全員が、正確にデータ入力を行えると評価しました。

実用性と信頼性を兼ね備えたシステム

陌間)アフターフォローや分娩監視装置・セントラルモニタとの連携、日本産科婦人科学会の周産期登録データベースへの登録といった多様な要素を考慮してシステムを選定しました。医師や助産師のみならず、用度課のスタッフの意見も反映されています。特に重視した点は「私たちにとって使いやすいか」ということで、院内での実用性を考慮しながらシステム選定を進めました。他の医療機関が使用しているシステムを参考にしたわけではありませんが、結果として、導入実績No.1のトーイツさんのシステムが選ばれました。

椋田)当院は以前からトーイツさんの製品の信頼性を高く評価して使用してきましたが、今回のシステム選定では、現場で働く医師や助産師の意見を最も重要視しました。選定されたトーイツさんのシステムはアフターフォローが非常に手厚く、スタッフ間での満足度も高いため、非常に良い選択であったと確信しています。

導入で得られた効果

医師・スタッフの残業時間が劇的に減少

陌間)整った入力フォーマットにより、必要な情報の入力が明確化され、情報の個人差が大幅に減少しました。さらに、超音波所見の計測値を自動で取得し、成長曲線を自動生成する機能も加わり、経過を一目で把握できるようになりました。これらの改善により、情報を記載し把握するまでの時間が短縮され、他の業務への時間の割り当てが可能となりました。結果として、医師の残業時間をピーク時の約4分の1まで削減することができました。

清水)私たち助産師は、これまで業務終了後もカルテの入力に多くの時間を費やしていました。しかし、トーイツさんのシステムの導入により、入力が容易になり使い勝手も向上したため、業務の合間に随時データを入力できるようになり、効率化が進みました。特に、出生届の自動作成機能が非常に役立っており、かつては約15分かかっていた作成時間が削減されました。
さらに、CTG波形を電子カルテの端末からどこでも閲覧可能になったことも大きな改善点です。以前は特定の場所でしか閲覧できなかったため、情報共有が困難でした。しかし、現在は医師や助産師がどこからでもデータを確認できるため、チーム全体のフォロー体制が強化され、より安全な管理ができるようになりました。

母子の情報が一目でわかると小児科からも好評

陌間)小児科の医師たちから、システム導入直後に「情報が把握しやすくなった」という印象的な声があがりました。以前は検査内容の記載にばらつきがあり、医師や助産師によって記録の量に差が生じていました。情報を参照する際には複数回のクリックが必要であり、情報を印刷しての手渡しも頻繁に行われていました。
トーイツさんのシステムは母子の情報が一目で確認できます。EPDS評価後1か月後の母親の変化など、従来の基幹電子カルテでは詳細に記載することが難しい情報も、周産期管理システムを参照することで、より明瞭に把握できるようになりました。

検索ソート機能によるデータの効率的な二次利用

陌間)導入から半年が経過し、初期研修医の発表を指導する機会がありました。検索ソート機能により、必要なデータが一瞬で整理されるので、限られた時間の中で研究デザインに充分な時間を割くことができました。私自身が研修医だった頃は、紙媒体をめくる作業に多くの時間を費やしていましたが、周産期管理システムを利用できる今の世代の医師たちがとても羨ましく感じました。

満足度の高いアフターフォローと保守契約の重要性

陌間)周産期管理システムの導入後、そのアフターフォローにも非常に満足しています。システムを実際に使用する中で、修正や細かな調整が必要な箇所が見えてきます。私たちは定期的な修正のための保守契約を結んでおり、それにより私たちの要望が適切に対応されています。多様な意見を持つ医師や助産師からの要求も多いため、全員の意見を統合することは困難ですが、意見交換を行いながら丁寧に対応していただいています。保守の重要性を強く実感しています。

今後の展開

進化し続ける周産期管理システム

陌間)医師の作業負担を軽減するため、周産期管理システムに新たな機能として紹介状の返書作成オプションを追加することにしました。現在は基幹電子カルテを使用して返書を作成しており、そのプロセスには多くの時間と労力を必要としております。働き方改革が進展し、医師の労働時間のさらなる短縮が求められている中で、周産期管理システムでの返書機能の導入を決定しました。現在、新しい返書のフォーマットの作成を進行中であり、これにより医師の負担が軽減されることが期待されます。
また、今後の改善点として、分娩の進行状況の管理をより効率的に行う新機能の導入を検討しています。現在、電子カルテの情報をホワイトボードに手書きで転記して管理していますが、このプロセスを自動入力化することにより、業務の効率化を図りたいと考えています。さらに、手書きで管理されている台帳が残っているため、これも周産期管理システムで運用することを検討しています。
当院は、トーイツさんと協力して、周産期管理システムの機能拡張を進めていく予定です。この取り組みにより、医療スタッフの作業効率が向上し、より高品質な医療を提供できることを期待しています。

取材対象者:産婦人科 陌間部長、清水課長 用度課 椋田課長

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